「オイルミスト」と「夏」を同じ文章に入れると、たいていの人は卵焼きができそうなおでこを思い浮かべる。私も同じだった。ラベルに「オイル」と書かれているものは、夏のリストから即除外して、代わりに水ミストや軽めのトナーに手を伸ばしていた。それが今では、夏だからこそICDのTwo Phase Oil Mistを使っている。理由はビーチよりも、エアコンに関係している。

ここでは、自分の肌に実際に起きたこと、よく言われる説明のどの部分が理にかなっていて(どの部分がそうでないか)、2層ミストとは何なのか、そして肌にただ乗っているだけで終わらせずに効かせる使い方を書いていく。

きっかけ

水ミストの習慣がTゾーンをさらにテカらせていた

夏の間、私はほとんどエアコンの効いた室内で過ごしている。午後になると顔がこわばってくるので、水ミストを吹きかけ、1時間後にまた吹きかける。おかしかったのは、午後が進むにつれて鼻とおでこがむしろオイリーになっていくことだった。水分をどんどん足しているのに、なぜかもっとテカる。

水ミストをこのオイルミストに切り替えてから、午後のTゾーンのテカりは明らかに軽くなった。最初に浮かんだのは当然の疑問だった。オイルを吹きかけて、どうして油っぽさが減るのか?そこで調べてみることにした。ただ、ここでは実際に気づいたことだけを主張するつもりだ。これは一つの事務所での、一人の肌の話であって、試験ではない。

Woman taking a mirror selfie in a bright, air-conditioned office lobby with plants and lounge seating

理論を検証する

水だけのミストがエアコン下で裏目に出る理由

ほとんどが水のミストは、肌になじむ前に蒸発してしまう。エアコンの空気は乾いているので、蒸発はさらに速くなる。水が蒸発するとき、肌表面の水分も一緒に持っていってしまう。これは、唇が荒れているときに舌で湿らせるのと同じ現象だ。10秒は楽になって、その後もっとひどくなる。この部分の説明は、よく確立されている。何もとどめておくものがないただの水スプレーは、一瞬は気持ちいいが、その後は以前より肌がこわばることがある。

K-ビューティー界隈では、次のステップがよく語られる。肌が水分不足になると「それを補うために皮脂を余計に作る」、それが乾燥性脂性肌(dehydrated oily skin)になる仕組みだ、というものだ。ここは少し疑ってかかったほうがいい。皮脂の分泌はほとんどホルモンによって決まるもので、乾いた肌表面が皮脂腺に「もっと働け」と指示するという強い根拠はない。それでも「乾燥性脂性肌」という表現自体は有用だ。脂性肌でも水分が不足してこわばりを感じることは同時に起こり得るからだ。ただ、その因果関係のストーリーは、言われているほど確かなものではない。

私が支持できる部分は、もっと単純だ。水の上に乗ったオイルの層は、薄いフタのように働く。つけたばかりの水分が逃げていく速度を遅らせるので、肌が快適な状態が長く続く。快適な肌は、1時間ごとにミストボトルに手を伸ばす必要がない。たとえば、デスクにいる午後2時に頬がこわばり、3時にはTゾーンが光っているとする。その場合の対策は、とどまってくれない水をさらに足すことではなく、足すのをやめることだ。

ボトルの中身

1本のボトルに2つの層:2相(バイフェーズ)ミストの仕組み

「2相(two-phase)」あるいはバイフェーズミストは、オイル層と水層を1本のボトルの中で、永久には混ぜ合わせずに保つ。ボトルを置いておくと、それが見える。金色のオイルの帯が、透明な水層の上に浮いているのだ。ICD(インセルダーム、韓国のスキンケアブランド)によれば、上の相はビタミンオイル層、下の相は保湿・栄養を与える水層とのこと。ボトルの容量は50mL(1.69 fl oz)。

Hand holding the Two Phase Oil Mist with a golden oil layer floating on top of the clear watery layer

ボトルを振ると、2つの相が一瞬小さな粒子に分かれて混ざり合う。液体は層状から、均一で濁ったペールゴールドに変わる。そうしてスプレーすると、水とオイルが一緒に肌に乗り、一度で保湿と軽いシーリングが同時にできる。ボトルを1分置けば、相は再び分離する。これは製品が劣化したサインではなく、そのように設計された処方だということだ。

The same bottle after shaking, liquid now an even cloudy pale gold with no visible layers

ICDはこのミストを、保湿・ツヤ感に加え、肌のなめらかな見え方やトーンの均一化のためにアピールしている。パッケージには、ビタミンが豊富なオイル相による抗酸化ケアについても記載がある。これらはブランド側の化粧品的な訴求であり、私はすぐに感じ取れる部分、つまり快適でぷるんとした肌が1時間後にもこわばっていないかどうかで、このミストを評価したい。どのバイフェーズミストを買う前にも、パッケージのINCI成分表を確認してほしい。オイル相を構成する植物油や、香料が記載されているかどうかを、特に特定のオイルに反応しやすい肌の人は見ておくといい。

テクニックが大事

肌にただ乗せるだけで終わらせない使い方

オイルミストについてよく聞く不満(「水玉みたいに浮いて浮く」「ベタつく」)は、処方そのものではなく、使い方に原因があることが多い。ポイントは3つ。

  1. 使う前に必ず振る。 振らないと、最初のスプレーはほぼオイル、最後のほうはほぼ水になってしまう。どのスプレーにも両方の相が入っている状態にしたい。
  2. 顔から15〜20cm(約6〜8インチ)離して吹きかける。 近すぎると、水滴が表面にたまってしまい、細かく均一な層として落ち着かない。吹きかけるときは目を閉じること。
  3. 手のひらで押し込むように入れる。 軽く押し込むことで、層がなじみやすくなる。こすると、オイルをあちこちに動かしてしまうだけで、特に日焼け止めやメイクの上では、こすることこそ避けたいことだ。
Close-up of a woman misting her cheek with eyes closed, skin left with a fine dewy sheen

顔に使う前に、スプレーがどれくらい細かいかを確認したいなら、手の甲でテストしてみるといい。適切な距離で吹けば、細かい粒子が散らばって乗り、べったりした膜ではなく、やわらかなうるみとして落ち着く。

Fingers pressing the spray pump of the oil mist over the back of a hand at close range
Back of a hand after one spray, showing a fine dewy sheen rather than an oily film

ルーティンの中での位置づけ

夏のルーティンの中で、オイルミストが収まる場所

オイルミストは、トップアップ(足し込み)と仕上げのステップだ。保湿クリームの代わりにはならない。ルーティンへの組み込み方はこんな感じだ。

  • AM: 保湿クリームの後、軽いシーリング層として。1分ほどなじませてから、いつも通り日焼け止めを塗る。
  • お昼、デスクで: 日焼け止めやメイクの上から、距離を取って吹きかけ、押し込むように入れる。絶対にこすらない。これこそ、このミストが活躍するタイミングだ。エアコンによるこわばりに、ただの水で対処しなくていい。
  • PM: 任意。ナイトクリームがすでに十分にリッチだと感じるなら、ここでは必要ない。

このミストは、メイク直しとしても使える。薄く均一なオイルの層は、粉っぽく見えたりカチッとしたメイクをやわらげ、午後のメイクのなじみをよくする助けになる。ただ一つ注意点がある。オイルは一部の長時間密着タイプのベースを崩すことがある。もしメイクが崩れてきたら、このミストは素肌への足し込み用に留め、メイクにはメイク専用のセッティングスプレーを使うこと。

買うか、見送るか

試してみるべき人・見送ってよい人

水ミストを使っても一向に助けにならない、あるいは午後にかえってテカってしまうという人には、このミストが向いている。1日中エアコンの効いた部屋にいて肌がこわばる人や、重めのフェイスオイルは苦手だけれど夏に水分を諦めたくない人にも向いている。

脂性肌で、特に不快感もなく、乾いた空気の中で長時間過ごさない人は見送っていい。良いジェル状保湿クリームで十分カバーできているはずで、持っていない問題を解決するためにステップを増やす意味はない。ニキビができやすい肌で、特定のオイルが合わないとわかっている場合は注意すること。まずINCI成分表のオイル相を確認し、数日間あご周りでパッチテストをしてから使うこと。

もっと手頃な選択肢もある。2相構造はICDだけのものではなく、ここで説明した仕組みは、よくできたバイフェーズミストなら同じように働く。欲しいのが「水分プラス軽いシーリング、メイクの上からも使えるスプレー」であれば、こちらを選ぶ前に、成分や香料でいくつか比較してみてもいい。

よくある質問

Q. オイルミストは保湿クリームの代わりになりますか?

A. いいえ。ミストが肌に乗せるのはごく薄い層です。保湿クリームの上に使うか、お昼のトップアップとして使ってください。唯一の保湿ステップにはしないこと。

Q. 振ると、なぜボトルの中身はまた分離するのですか?

A. 乳化剤がなければ、オイルと水は混ざった状態を保ちません。バイフェーズミストは、静置すると分離し、振るとまた混ざるように設計されています。

Q. 日焼け止めの上に使えますか?

A. はい、距離を取って吹きかけ、やさしく押し込むように入れれば使えます。こすり込むと、保護効果のもとになる日焼け止めの膜を乱してしまう可能性があります。


午後のルーティンが「こわばる→水をスプレー→繰り返し」になっているなら、1週間試してみてほしい。水ミストをやめ、いつもの保湿クリームはそのままに、こわばりを感じたタイミングで、よく振って距離を取ったオイルミストのトップアップを1回だけしてみる。そして、午後3時のTゾーンがどう変わるか見てみてほしい。